2013年8月2日金曜日

74.専門

○老子の原文を道具として解釈したもの

 死を恐れなければ殺すことをなんとも思わ
ない。
 普通は死を恐れるから、そのような者を捕
らえるのは難しいし、殺すこともできない。
 だから、それを殺すことを専門にする者が
いる。
 モノにはそれぞれの役割があり、違う仕事
には使えない。
 役割を間違えると、災いがふりかかる。


○老子の読み下し文

 民、死を畏(おそ)れざれば、いかんぞ死を
以てこれを懼(おそ)れしめん。
 民、死を畏れんとして、しかして奇をなす
者は、吾、執(とら)¥えてこれを殺すを得る
も、孰(だれ)か敢(あ)えてせん。
 常に殺を司る者ありて殺す。
 それ殺を司る者に代わりて殺すは、これ大
匠に代わりてきるなり。
 それ、大匠に代わりてきれば、その手を傷
つけざるものあること希なり。


○老子の原文

 民不畏死、奈何以死懼之。
 若使民常畏死、而為奇者、我得執而殺之、
孰敢。
 常有司殺者殺。
 不代司殺者殺、是代大匠キ。
 夫代大匠キ者、希有不傷其手矣。

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