2013年8月1日木曜日

73.勇気

○老子の原文を道具として解釈したもの

 勇気は災いにもなり、役立ちもする。
 利害を含んでいる。
 自然はどちらも受け入れている。
 利用するのは難しい。
 自然はモノを競争させて利益を得て、地形
を変動させ、モノを思い通りに集め、静まり
かえって力をためる。
 自然が育てた沢山のモノは、広い場所に散
らばっているが、一つも見捨てない。


○老子の読み下し文

 あえてするに勇なれば則ち殺し、あえてせ
ざるに勇なれば則ち活す。
 この両者は、或いは利或いは害。
 天の悪(にく)む所は、孰(だれ)かその故を
知らん。
 ここを以て聖人は、猶(な)おこれを難(かた)
しとす。
 天の道は、争わずして善く勝ち、言わずし
て善く応じ、召かずして自ら来り、せん然と
して善く謀る。
 天網(てんもう)は恢恢(かいかい)、疏(そ)
にして失わず。


○老子の原文

 勇於敢則殺、勇於不敢則活。
 此両者、或利或害。
 天之所悪、孰知其故。
 是以聖人猶難之。
 天之道、不争自善勝、不言自善応、
不召而自来、セン然而善謀。
 天網恢恢、疏而不失。

0 件のコメント:

コメントを投稿