2013年7月1日月曜日

42.二面性

○老子の原文を道具として解釈したもの

 一つの考えがあれば、賛否があり、新たな
発案が生まれる。
 発案されたものには善悪がある。
 善悪を調整してモノになる。
 人は孤立することや不便を嫌う。
 だが不便から新しいものが生まれ、新しい
ことをしようとすれば孤立する。
 物は不便なところに利益があり、利益を求
めだすと害になる。
 誰かが知っていることは、みんなが知るこ
とになる。
 知らないものを使うと災いがある。
 ただし、災いからも知ることができる。


○老子の読み下し文

 道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生
じ、三は万物を生ず。
 物は陰を負いて陽を抱く。
 沖気(ちゅうき)以て和となす。
 人の悪む所は、唯だ孤、寡、不穀なり。
 王公は以て称となす。
 故に物は或いはこれを損じて益(ま)し、或
いはこれを益して損ずる。
 人の教うる所は、我もまたこれを教えん。
 強梁(きょうりょう)なる者はその死を得ず。
 それまさに以て教えの父となさんとす。


○老子の原文

 道生一、一生二、二生三、三生万物。
 万物負陰而抱陽。
 冲気以為和。
 人之所悪、唯孤寡不穀。
 而王公以為称。
 故物或損之而益、或益之而損。
 人之所教、我亦教之。
 強梁者不得其死。
 吾将以為教父。

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