○老子の原文を道具として解釈したもの
一つの考えがあれば、賛否があり、新たな
発案が生まれる。
発案されたものには善悪がある。
善悪を調整してモノになる。
人は孤立することや不便を嫌う。
だが不便から新しいものが生まれ、新しい
ことをしようとすれば孤立する。
物は不便なところに利益があり、利益を求
めだすと害になる。
誰かが知っていることは、みんなが知るこ
とになる。
知らないものを使うと災いがある。
ただし、災いからも知ることができる。
○老子の読み下し文
道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生
じ、三は万物を生ず。
物は陰を負いて陽を抱く。
沖気(ちゅうき)以て和となす。
人の悪む所は、唯だ孤、寡、不穀なり。
王公は以て称となす。
故に物は或いはこれを損じて益(ま)し、或
いはこれを益して損ずる。
人の教うる所は、我もまたこれを教えん。
強梁(きょうりょう)なる者はその死を得ず。
それまさに以て教えの父となさんとす。
○老子の原文
道生一、一生二、二生三、三生万物。
万物負陰而抱陽。
冲気以為和。
人之所悪、唯孤寡不穀。
而王公以為称。
故物或損之而益、或益之而損。
人之所教、我亦教之。
強梁者不得其死。
吾将以為教父。
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