2013年7月3日水曜日

44.保持力

○老子の原文を道具として解釈したもの

 名前より身体のほうが先にある。
 身体より宝物のほうが価値がある。
 得るより失うほうが辛い。
 だから、身体は衰えるが名前は残り、宝は
失いやすいが身体は残る。
 限界を知れば批判されることはなく、あき
らめれば命まで失うことはない。
 これで継承することができるのだ。


○老子の読み下し文

 名と身と孰(いず)れが親しき。
 身と貨と孰れが多なる。
 得ると亡うと孰れが病(うれい)ある。
 故にはなはだ愛すれば必ず大いに費(つい)
え、多く蔵すれば必ず厚く亡う。
 足るを知れば辱しめられず、止まるを知れ
ば殆うからず。
 以て長久なるべし。


○老子の原文

 名与身孰親。
 身与貨孰多。
 得与亡孰病。
 是故甚愛必大費、多蔵必厚亡。
 知足不辱、知止不殆。
 可以長久。

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