2013年7月15日月曜日

56.地味

○老子の原文を道具として解釈したもの

 知恵があれば態度で示し、知恵がなければ
言い訳する。
 すべての情報を閉ざし、危険を避け、争い
を防ぎ、身をひそめて目立つことはしない。
 これで他と同化できる。
 だから近くにいても分からない。
 そんなものからは利益は得られないし、盗
むこともできない。
 役に立つとは思えないし、害にもならない。
 だから信頼されるのだ。


○老子の読み下し文

 知る者は言わず、言う者は知らず。
 その兌(あな)を塞(ふさ)ぎ、その門を閉ざ
し、その鋭を挫(くじ)き、その紛を解き、そ
の光を和らげ、その塵(よご)れに同じくす。
 これを玄同と言う。
 故に、得て親しむべからず、得て疎(うとん)
ずべからず。
 得て利すべからず、得て害すべからず、得
て貴ぶべからず、得て賤しむべからず。
 故に天下の貴となる。


○老子の原文

 知者不言、言者不知。
 塞其兌、閉其門、挫其鋭、解其紛、和其光、
同其塵。
 是謂玄同。
 故不可得而親、不可得而疎。
 不可得而利、不可得而害。
 不可得而貴、不可得而賤。
 故為天下貴。

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