2013年7月21日日曜日

62.死生力

○老子の原文を道具として解釈したもの

 本当に大切なものは隠れている。
 それは誰もがほしがるものだ。
 上手い話や勇敢な行動は目立つ。
 悪い話や卑怯な行動だからといって見逃し
てはいけない。
 これは権力や財力、知力を使っても手に入
れることはできず、死生力が必要になる。
 死生力はどうすれば得られるのか。
 それは自然から学び、自然には悪いことも
含まれていることを知る。
 そうまでして手に入れたいものだ。


○老子の読み下し文

 道は万物の奥なり。
 善人の宝、不善人の保つ所なり。
 美言は以て尊を市(か)うべく、美行は以て
人に加わうべし。
 人の不善なる、何の棄つることか、これあ
らん。
 故に、天子を立て、三公を置くに、拱璧(こ
うへき)を以て駟馬(しば)に先だつありと
いえども、坐してこの道を進むるに如かず。
 古のこの道を貴ぶ所以(ゆえん)の者は何ぞ。
 求めて以て得られ、罪ありて以て免(まぬ
が)ると言わずや。
 故に天下の貴となる。


○老子の原文

 道者万物之奥。
 善人之宝、不善人之所保。
 美言可以市尊、美行可以加人。
 人之不善、何棄之有。
 故立天子、置三公、雖有拱璧以先駟馬、
不如坐進此道。
 古之所以貴此道者何。
 不曰求以得、有罪以免耶。
 故為天下貴。

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