○老子の原文を道具として解釈したもの
木の根が張っていれば倒れにくい。
木の中に殖える能力があり、どこからでも
成長する。
だから世話をしなくても絶えることがない。
この力があれば耐えられる。
この知恵があれば利益が得られる。
これを継承できれば長続きする。
これを守れば災いを防ぐことができる。
これを広めれば争うことはない。
これがそれぞれ実現できているかを調べる。
そうすれば世の中のことが分かる。
手本は身近にある。
○老子の読み下し文
善く建つ者は抜けず。
善く抱く者は脱(お)ちず。
子孫以て祭祀して輟(や)まず。
これを身に修むれば、その徳すなわち真な
り。
これを家に修むれば、その徳すなわち余り。
これを郷に修むれば、その徳すなわち長く。
これを邦(くに)に修むれば、その徳すなわ
ち豊かなり。
これを天下に修むれば、その徳すなわち普
(あまね)し。
故に、身を以て身を観、家を以て家を観、
郷を以て郷を観、邦を以て邦を観、天下を以
て天下を観る。
吾、何を以てか天下の然るを知るや。
これを以てす。
○老子の原文
善建者不抜。
善抱者不脱。
子孫以祭祀不輟。
修之於身、其徳乃真。
修之於家、其徳乃余。
修之於郷、其徳乃長。
修之於邦、其徳乃豊。
修之於天下、其徳乃普。
故以身観身、以家観家、以郷観郷、
以邦観邦、以天下観天下。
吾何以知天下然哉。
以此。
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