2013年7月18日木曜日

59.未完

○老子の原文を道具として解釈したもの

 完璧を求めない。
 完璧ではないから反省できる。
 反省をかさねて新しい発想を身につける。
 新しい発想で他に差をつけることができる。
 他に差をつけると限りなく使われる。
 限りなく使われるから廃れることがない。
 完璧を求めなければ長く役に立つことにな
る。
 自然は完璧ではないから限りがないのだ。


○老子の読み下し文

 人を治め天に事(つか)うるは、嗇(しょ
く)に若(し)くはなし。
 それただ嗇、これを早く服すと言う。
 早く服する、これを重ねて徳を積むと言う。
 重ねて徳を積めば、則ち克(か)たざるなし。
 克たざるなければ、則ちその極を知るなし。
 その極を知るなければ、以て国を有(たも)
つべし。
 国を有つの母は、以て長久なるべし。
 これを深根固柢(しんこんこてい)、長生
久視(ちょうせいきゅうし)の道と言う。


○老子の原文

 治人事天、莫若嗇。
 夫唯嗇、是謂早服。
 早服、謂之重積徳。
 重積徳、則無夫克。
 無不克、則莫知其極。
 莫知其極、可以有国。
 有国之母、可以長久。
 是謂深根固柢、長生久視之道。

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