○老子の原文を道具として解釈したもの
集団に指示しようとすれば、その集団の目
線に下りる。
だからうまく行動させられる。
指示は全体にいきわたるような分かりやす
い言葉を使う。
集団から取り残されたものがいないか、よ
く確認する。
そして集団と一体になって行動を共にする。
だから集団は指示に従うのだ。
そんな集団とは誰も争わない。
○老子の読み下し文
江海の能く百谷の王たる所以の者は、その
能くこれに下るを以てなり。
故に能く百谷の王なり。
ここを以て、民に上たらんと欲すれば、必
ず言を以てこれに下る。
民に先んぜんと欲すれば、必ず身を以てこ
れに後(おく)る。
ここを以て聖人は、上に処(お)りて民重し
とせず、前に処りて民害とせず。
ここを以て天下、推(お)すを楽しんで厭(い
と)わず。
その争わざるを以て、故に天下能くこれと
争うなし。
○老子の原文
江海所以能為百谷王者、以其善下之。
故能為百谷王。
是以欲上民、必以言下之。
欲先民、必以身後之。
是以聖人処上而民不重、処前而民不害。
是以天下楽推而不厭。
以其不争、故天下莫能与之争。
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