○老子の原文を道具として解釈したもの
困っていれば助けられる。
警戒心が強くなれば失いやすい。
災いから利益が生まれる。
利益の中にも災いがある。
どちらが良いとは言えない。
正しいとも言えない。
状況は常に変化する。
戸惑うのが普通だ。
だから、決めつけず、追いやらず、押し付
けず、明らかにしないこと。
○老子の読み下し文
その政、悶々たれば、その民、淳々たり。
その政、察々たれば、その民、欠々たり。
禍か福の倚(よ)る所。
福か禍の伏す所。
孰(だれ)かその極を知らん。
それ正なし。
正また奇となり、善また妖となる。
人の迷うや、その日もとより久し。
ここを以て聖人は、方にして割かず、廉に
して刺さず、直にして肆(し)ならず、光あり
て燿(かがや)かさず。
○老子の原文
其政悶悶、其民淳淳。
其政察察、其民欠欠。
禍兮福倚。
福兮禍所伏。
孰知其極。
其無正。
正復為奇、善復為妖。
人之迷、其日固久。
是以聖人方而不割、廉而不刺、直而不肆、
光而不燿。
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