2013年7月17日水曜日

58.放任

○老子の原文を道具として解釈したもの

 困っていれば助けられる。
 警戒心が強くなれば失いやすい。
 災いから利益が生まれる。
 利益の中にも災いがある。
 どちらが良いとは言えない。
 正しいとも言えない。
 状況は常に変化する。
 戸惑うのが普通だ。
 だから、決めつけず、追いやらず、押し付
けず、明らかにしないこと。


○老子の読み下し文

 その政、悶々たれば、その民、淳々たり。
 その政、察々たれば、その民、欠々たり。
 禍か福の倚(よ)る所。
 福か禍の伏す所。
 孰(だれ)かその極を知らん。
 それ正なし。
 正また奇となり、善また妖となる。
 人の迷うや、その日もとより久し。
 ここを以て聖人は、方にして割かず、廉に
して刺さず、直にして肆(し)ならず、光あり
て燿(かがや)かさず。


○老子の原文

 其政悶悶、其民淳淳。
 其政察察、其民欠欠。
 禍兮福倚。
 福兮禍所伏。
 孰知其極。
 其無正。
 正復為奇、善復為妖。
 人之迷、其日固久。
 是以聖人方而不割、廉而不刺、直而不肆、
光而不燿。

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